【HSC育児】繊細ですぐ泣いていた娘が、人一倍優しい4歳に育つまで

育児
"授乳後、泣くのが怖くて置けない"
"置けないから家事なんて全然進まない"
"児童館に行ってもずっと泣いているのはうちの子だけ"
"ママ友と集まっても手がつけられなくて先に帰る日々"
"ベビーカーで寝ている赤ちゃんのママがうらやましく思う毎日"

今年4歳になる娘は、0~3歳前半までの間、誰が見ても「繊細さんだね」と言われるほどに、とにかくよく泣き、”育てにくい”と思う日々でした。

何度もネットで「繊細さん 大変」「子育て 疲れた」など検索をかけては、同じように悩むパパママの苦悩を見て”私だけじゃない”とまた前を向けるようにしていました。

そんな娘が4歳を目前にして、大変な瞬間が減り、逆にとても心優しくて思いやりのあるお姉さんに成長してくれていると実感することが増えました。

今回はそんな、“育てにくい”と思われてしまいがちな、繊細さんだった、娘の当時の様子や工夫していた接し方、そして現在の様子についてつづります。

こはる
こはる

\この記事はこんな人におすすめ/

・今まさに繊細さんの育児に心が疲れている方
・”自分だけじゃない”と思える安心感を求めている方
・大変さは一生続かないと思えるきっかけが欲しい方
・大変な”今”できる工夫や考え方を知りたい方

「HSC」という個性を知るまで

原因のわからない体調不良が続いた後に病名が付くと、なんだか少しほっとするのと同じで、「どうしてこんなに大変なんだろう」の毎日に「HSC」というワードが飛び込んできたことで、少し救われた気持ちになったのを覚えています。

ここでは”HSC”という言葉にたどり着くまでの娘との苦悩の日々を、生後0ヶ月から1歳頃までの時系列でお伝えします。

繊細さんが1歳になるまで
  • 生後0ヵ月
    よく寝る子

    ・騒音の中でもよく寝る
    ・魔の3週目に突入し、よく起きて頻回授乳するように

  • 生後1ヶ月
    置けない子

    ・授乳後に置くと起きるので、授乳クッションで寝かせたまま食事をするのが日常

  • 生後2か月
    よく泣く子

    ・オムツを替えて授乳をしても泣き止まずお手上げの日々
    ・ひたすら抱っこ紐に入れてゆれる日々

  • 生後3ヶ月
    よく起きる子

    ・いまだにまとまって寝られず、夜間でも3時間寝たらラッキー
    ・日中は抱っこをしていないと泣くので何もできない。進まない

  • 生後4ヶ月
    人見知りをする子

    ・学生時代の友人と子連れで集まっても、自分の子だけ泣いている
    ・抱っこ紐から一度も下ろすことなく、解散となる

  • 生後5ヶ月
    授乳で落ち着く子

    ・とにかくよく泣く、何をしても泣き止まないから頻回授乳をする毎日

  • 生後6ヶ月
    離れられない子

    ・ママ友と遊びに出かけた時、みんな子供を預けてお手洗いに行く中、自分だけ1人でトイレすらいけない

  • 生後7ヶ月
    誰よりも泣く子

    ・リフレッシュがしたくて児童館に行っても、自分の子だけ帰るまでずっと泣いている。ママさんたちと1人だけ話せない
    ・思い切ってベビースイミングに通っても自分の子だけいつまでも泣いている

  • 生後8ヶ月
    電車に乗れない子

    ・電車でもよく泣くので、泣き止むためのパンやyoutubeを武器として乗車するけど、周りの目が気になる。「youtubeなんか見せて…。電車で飲食なんて…。」という顔に見えてしまう

  • 生後9ヶ月
    警戒心が強い子

    ・信号待ちやエレベーターで優しく話しかけてくれる人に対して、目が合うだけで手がつけられないほど大泣きする

  • 生後10ヶ月
    いまだに寝ない子

    ・この頃になっても夜は1時間半~2時間おきに授乳をしていて寝不足の日々

  • 生後11ヶ月
    消極的な子

    毎週通っている児童館でミニ運動会をしても、自分の子だけママから離れない。みんなハイハイして果敢に進むのに、自分の子だけ行かない。

  • 1歳の頃
    いつまでも大変な子

    ・断乳をして寝られるようになったと思ったのもつかの間、夜泣きが復活して、深夜に抱っこ紐で1時間ほど散歩する日々
    ・1歳のお誕生日に記念写真を取りに行っても泣き顔しか撮れない
    ・保育園に行き始めるけど、慣らし保育が全然進まない。他の子は終日預けられる中、自分の子だけ2時間ほどで呼び出しが来る
    ・この頃になっても抱っこ以外で寝ることはなく、娘の4年間の人生の中でベビーカーで寝たのはたった5回あるかないか。ベビーカーで寝ている中ゆっくり両手を使って食事をしているママがうらやましく思う毎日


改めてこうやって当時の様子を書き出しても、本当に大変だったなと思います。

他の子と比べてしまい、他のママがうらやましく思い、他の子も同じように大変だったらみんな気持ちをわかってくれるのに、なんてひどいことを思った瞬間もありました。

そんなふさぎ込みたくなるような毎日から脱却したく、「1歳 よく泣く」「1歳 手がかかる」など検索魔になっていた時に見つけたのが「HSC」の文字でした。

HSCとは

「HSC」とは、「Highly Sensitive Child」の略で、生まれつき敏感で繊細、感受性が高い気質を持つ子供のこと

HSCの気質を持つ子供の特徴を読み漁り、”見事に娘に当てはまるなあ”と。
何かが異常なんじゃなくて、そういう気質を持っている子なんだ、と思えたその日から「じゃあどう接してあげるのがいいのかな」と違う視点で考えられるようになってきました。

4歳になる娘が教えてくれた、繊細さんならではの魅力

2歳の頃にはイヤイヤ期が始まり、3歳の頃には大変な時期と手がかからない時期が交互に来るような状態でした。

そして4歳を目前にした今、もちろんまだ4年しか生きていない小さな子供なので、大変な瞬間は山ほどありますが、それでも1~3歳の頃に比べると”優しくて思いやりのある子だなあ”とあったかい気持ちになることが増えました

そんな娘の思いやりエピソードを集めてみました。

  • パパやママが少しでも曇った表情をすると「大丈夫?」と声をかけてくれる
  • 生後1ヶ月になる弟が泣いていると「〇〇ちゃんがいるから大丈夫だよ~」と頭を優しくよしよししてくれる
  • 保育園で1人で遊んでいるお友達の横にすっと座って一緒に遊ぶ
  • お友達と遊びたいおもちゃが被った時にゆずることが多い
  • 特に年下の子に対してはおもちゃを取られても、少し叩かれても「へへっ」と笑って見守っている
  • パパかママがワンオペで大変な時ほど、大変さを察しているのかいい子に過ごしてくれる

周りの子やママからも「○○ちゃん、優しいね」と言ってもらえることが多いほどに、繊細さから、相手の気持ちを察することができているのか、わが子ながら優しいなと思う。

時々もう少しわがまま言ってもいいんだよと思う瞬間もあります。

かと思ったら手がつけられないほどに怒ったり泣くことももちろんあります。

でも今になって、きっと0歳~1歳の頃は「新しい人や環境、場所、光や風でさえも敏感に感じ取ってしまって不快だったり、不安だったり…という感情を言葉にできないから泣いて教えてくれていたのかな」と思えるようになりました。

娘が安心できるために大切にした、4つのコミュニケーションのコツ

様々な”モノ”を敏感に感じ取ることができて、繊細な子だからこそ不安になりやすい、ということがわかってからは、“娘がどうやったら安心できるか”をひたすら考えました。

HSCの子に対する接し方や、繊細さんに関する本を読み、たどり着いたのが

"共感"

でした。

始めは、ちょっと風が強い日に外に出ると、風を嫌がって号泣する娘を見て「ただの風じゃん!なんでこんなに泣くの…」とイライラしたり、外出するのが億劫になっていました。

でも今は、「風って息しづらくなるし嫌だよね~!」など共感をしてから「でも、ちょっと目閉じて深呼吸してみたら気持ち良くない?」など提案をするようにしています。

ただ否定をするのではなく、”共感”→”提案”というコミュニケーションの取り方に変えてから、「わかってくれるんだ」という安心感からなのか、娘の状態が落ち着いてきたように思います。

他にも、

  • 矛盾することは言わない
  • 笑顔を見せる
  • 「大好き」と毎日伝える

ということも大切にしています。

これらが直接、娘の安心や落ち着きに繋がっているのか確かではありませんが、今まさに繊細なお子さんとの向き合い方に悩んでいる方にとって、気持ちが軽くなるきっかけになると幸いです❁

繊細な子を育てているパパママさんへ

繊細でよく泣く子と毎日一緒に過ごすのは、心がすり減って、ふさぎ込みたくなるほど大変ですよね。気持ちが痛いほどわかります。

どうして他の子は新しい場所に行っても楽しそうに過ごすのに、うちの子は泣くの?
どうして私だけ1人でお手洗いにすら行けないの?
どうして私だけ…

って比較をすればするだけ辛くなっていきますよね。

全ての繊細なお子さんが、娘のように4歳になる頃に”優しさやおもいやりを持った子に育ったなあ”なんて穏やかな気持ちで話せる状態になるかはわかりません。きっとそうなるまでにもっと時間がかかる子もいれば、早い子もいるし、優しさという形に落ち着くわけではないと思います。

あまり無責任はことは言えませんが、今こうして、繊細なお子さんとの向き合い方に悩んで、なんとかしようと前を向いているパパママさんが、いつかこの大変な瞬間を

“そんな時期もあったね☺”

と言える日が来ることを願っています。
この記事が、その日が来るための第一歩やきっかけとなればうれしいです。


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