【経験者が語る】無痛分娩って実際どうなの?

出産

無痛分娩を選ぶ人が少しずつ増え、東京都では助成制度も始まります。
ですが、「気になるけれど情報が足りず不安で意思決定ができない」という方も多いのではないでしょうか。この記事では、2度の無痛分娩を経験した私が、分娩の流れや費用、実際の痛みについて体験談を交えてお伝えします。判断に迷う方のヒントになりますように。

こはる
こはる

この記事はこんな人におすすめ!

出産が怖くて無痛分娩が気になるけど、なかなか覚悟が決められない方

費用や痛みの程度をきちんと理解して、自分に合った方法を選びたい方

無痛分娩って実際どうなの?と、リアルな体験談を探している方

・1人目は自然分娩だったけど、2人目以降は違う方法も考えている方

無痛分娩の流れってどんなの?体験談を基に解説!

無痛分娩といっても、どんな流れでお産が進むかが分からないと不安なもの。
ここでは私が2025年に2人目を出産した際の体験をもとに、大まかな流れを3つのフェーズに分けてお伝えします。

|①【妊娠発覚から検診期間】無痛分娩ならではの流れは?

妊娠初期の健診スケジュールは、自然分娩と大きく変わるわけではありません。
胎嚢や心拍の確認、エコー検査、血液検査、後期のNSTなど、赤ちゃんと母体の健康を確認しながら妊娠経過を見守っていくのは同じです。

ただ、私がお産をした産院で無痛分娩を希望する場合には、初期の段階でいくつか特有のステップがありました。

  • 初回の診察時に「無痛希望かどうか」を確認される
    無痛分娩が可能かを判断するために、BMI値や既往歴、精神疾患の有無などを確認される問診がありました。1人目と2人目では異なる産院で無痛分娩にて出産しましたが、どちらも同じような問診があったため、無痛の場合に共通して確認される内容のようです。
  • 分娩の「予約金」を事前に支払う必要がある
    医療機関にもよりますが、出産よりもかなり前の時期に予約金を納めることが一般的です。私がお産をした産院では妊娠11週6日までに振り込みが必要でした。これを過ぎてしまうと出産時期の予約がいっぱいになってしまうそう。
  • 「無痛分娩のリスク」についての説明書と同意書を受け取る
    合併症や麻酔に関する注意点を記した書面に目を通し、内容を理解した上で同意書にサインします。※こちらの提出自体はお産当日でした。

こうした流れがあるため、無痛分娩を希望する場合は早めに気持ちを固めて予約をしておく必要があります。1人目の時も同様の流れだったため、365日24時間いつでも無痛分娩を対応しているような産院では共通していることといえそうです。

|②【入院から出産まで】の流れは?

ここからは計画無痛分娩の出産当日の流れを、以下の図にて①〜⑦の順に説明をします。

なお、当日の様子をもっともっと詳しく知りたい!という方は、次回の記事で出産当日のレポを詳細にご紹介予定です◎

|③【出産直後から2週間検診まで】
ここでは無痛分娩後の体の回復の様子を交えながら、産後から2週間検診までの流れを私の体験をもとにご紹介します。

  • 出産直後は麻酔の影響でしばらく足が動かず、分娩台で2時間ほど休憩。
    その間、赤ちゃんとカンガルーケアを楽しみます。
  • 麻酔が切れてくる頃に歩いて病室へ移動。
    1人目の時には歩いて行けましたが、今回は眩暈があったため車いすで移動しました。
  • 病室では円座クッションを使いながら慎重に動けば基本的な動作は可能。入院中はゆーーーっくり動きながら赤ちゃんと同室でお世話をしたり、預けて休んだり体調に合わせて過ごしました。
  • 産後4日目頃には痛みがほぼなくなっていたので、痛み止めをもらわずに退院。
  • 1週間ほどで会陰の不快感もかなり和らぎ、円座クッションも不要になっていました。
  • 2週間後には「ちょっと走れそうかも?」くらいに回復。
    (※実際には無理しないでくださいね!!)

無痛分娩は体の回復が早いと言われがちですが、個人的な感想としては産道を通って赤ちゃんを産むということ自体や、産後の身体のダメージは自然分娩と変わりないため、麻酔が切れてしまえば無痛分娩も自然分娩も大きな違いはないのかなと思いました。

しかし、陣痛~産後3時間くらいまでは完全に痛みがないため、その間に痛みに耐える体力を温存できる点では精神的にも体力的にも回復が早いということはありそうです!

無痛分娩って本当に痛くないの?

無痛分娩を検討する方の多くは、出産の痛みが怖く、少しでも和らげてたいという想いを持っている場合が多いのではないでしょうか。2人の子供を異なる産院にて無痛分娩で出産した私が感じた、無痛分娩の痛みについて感じたことをお伝えします。

産院による違い

同じ「無痛」を行っていても産院によって多少痛みの差がありました。

<1人目を出産したAクリニックの場合>
子宮口を開くためのバルーン挿入処置後に「これ以上痛くなったら耐えられないかも…」という生理痛をもっと重くしたような痛みを経験しました。直後に麻酔を入れたのですぐに痛みから解放されましたが、麻酔を入れるタイミングは産院によって異なるため、多少の痛みを伴う可能性があります。

また、産後の会陰切開部分の痛みが麻酔が切れた頃に現れ始め、お風呂やお手洗いに行くのが恐怖だった記憶があります…。痛み止めが必須でした。

<2人目を出産したBクリニックの場合>
1人目と比較して全くと言ってよいほど痛みを感じず驚きました。
妊娠期から出産までで1番痛かったのは麻酔処置をするための針を背中に刺した時でした。
しかし、これも筋肉注射くらいの痛みだったので「これくらいなら大丈夫だ!」くらいの気持ちの余裕がありました。

もう1つ驚いたのが、産後に麻酔が切れてからも会陰切開部分の痛みがほとんどなかったことです。
こちらの産院では難易度の高い技術を用いて会陰切開をするため、産後の痛みを軽くすることができるそうで、大変ありがたかったです。

以上のことから、同じ無痛分娩でのお産であっても、産院によって麻酔の入れるタイミングや医療技術の差によっても感じる痛みの程度に違いがあることがわかりました。

人による違い

もう1つ、痛みの感じ方が変わる要因として体質があげられます。
無痛にするための麻酔を体内に入れても、個人の体質によって効きの良さに違いがあるそうです。
私の周りでは同じ産院にて無痛分娩を経験した友人が4人ほどいますが、痛みの感じ方は人それぞれ違っていたようで、麻酔の効き具合と感じている痛みの様子を見て麻酔量の調整をしてもらったとのことでした。

私の場合、お医者さんから
「とても麻酔の効きが良いので麻酔量ちょっと減らしますね~」と調整してもらいました!

無痛分娩のリアルな費用負担額はどのくらい?

Aさん
Aさん

無痛分娩の流れや痛みについてだいぶイメージが沸きました!

やっぱり痛みが怖いし無痛分娩に興味があるけど、

出産費用が高額なイメージがあるな…。

こはる
こはる

いざ無痛を選択するとなったときに気になるのは「実際にいくら必要か」ですよね。ここでは、2人目を出産した時に実際に支払った金額を赤裸々にお伝えします!

結論からお伝えすると、2人目の出産でかかった実費額は合計1,172,890円でした。
※出産一時金を差し引いた手出しの額

1,172,890円!!!??

桁間違えてない?という方がいるかもしれませんが、5回は確認したので間違いないです(笑)同じ無痛を行っている場合でも、麻酔科医が常駐しているか否かや、地域によっても額に差が出ると思うので、検討している産院のサイトなどで料金のご確認をお願いします。

以下、内訳をざっくりと記載します。

検診費用     …348,660円 
入院~退院の費用 …274,230円
分娩予約金    …150,000円
分娩保証金    …250,000円
無痛分娩予約金  …250,000円

改めて驚愕…。

今回支払った中で「無痛分娩予約金」というのは250,000円だったのですが、通っていた産院はご飯が豪華だったり、赤ちゃんを預けるのは24時間いつでもOKだったり、ヨガやエステなどなんともラグジュアリーなサービスがちらほらあったので、そういった費用も込み込みで上記のような金額になっているかと思います。

こんな高額な費用を出してまで無痛にする価値あるのかなあ…と悩む方もいると思います。
私もその1人だったのでよーーくわかります。

個人的な意見にはなりますが、2人の出産を終えて価値のある出費だったなと感じています。
理由を箇条書きにすると以下の通りです。
・お産に対する痛みへの恐怖心が軽減され、精神的に安定した妊婦生活が送れた
・計画無痛だったため、夫の仕事や上の子を預ける予定など計画が立てやすかった
・陣痛中も夫と他愛のない会話を楽しめたり、ドラマやyoutubeを鑑賞しながら穏やかに過ごせた
・体力の温存ができた分、産後の育児スタートに辛さを感じなかった

妊娠出産では気持ちがいっぱいいっぱいになってしまうことがあるため、
分娩方法だけでも気持ちに余裕の持てる選択ができたことは、自分にとっても家族にとっても良かったなと感じています☺

無痛分娩を2度経験して感じたメリットとデメリット

最後に、2度の無痛分娩を経験して感じた、メリットとデメリットをまとめてみました。
無痛分娩を検討する上でぜひ参考にしてみてください!

メリット

・お産の痛みがほとんどない場合が多い
・痛みへの恐怖心が軽減され、精神的な余裕を持ってお産ができる
・産後の体力回復が早く、育児に集中しやすい

デメリット

・費用が高い
・痛みを感じる程度が人や産院によって異なる
・周囲の理解を得られない場合がある
・下半身が動かないということに多少の恐怖心がある

総じて2回無痛分娩を経験した私としては——
「もしまた選ぶなら、やっぱり無痛がいいな!」と思っています☺️

最後までお読みいただきありがとうございました。無痛分娩に関する疑問や不安が少しでも解消されていれば幸いです。次回の記事では、出産当日の詳細なレポートをお届けする予定ですので、ぜひご覧ください!

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